Z1000とGRIII(GR3)のあるツーリング生活

この記録用ブログが読んでくださった誰かの役に立てばよきかな。

①Z1000納車の前に、現愛車VFR800のインプレ

Z1000の納車・インプレに先駆けて、下取りに出した現愛車VFR800について記述する。

理由としては下記3点。

1.Z1000のインプレはほぼ全て読み漁ったが、単にZ1000に対しての感想が多く、他車種との比較インプレが少なかったため。

2.ツアラーからストリートファイターに乗り換える人は少ないだろうが、微力ながら乗り換えの参考になればよいと思ったため。

3.大学4回生から6年間以上連れ添った相棒について、忘れないように記録を残したいため。以上。

 

【インプレ前の前提条件】

参考乗り方:250~450kmのツーリングがメイン。まれに六甲山練習。まれにキャンプ。北海道ツーリングも経験。高速はのんびり巡行。ワインディングはタイヤの端まできっちり使いたい思いで走るタイプ。バイク歴9年目。ソロツー7割、マスツー3割。

参考身体条件:当方176cm 64kg 腕は短く、脚は少しだけ長い現代青年体型。体力は六甲縦走完走可能、筋力は懸垂12回3セット可能なので中年男性や女性とは感じ方が異なるかもしれないことはご留意願います。

 

【VFR800について】

1.型式:RC46-2 (2006年式ABSモデル)。走行距離18,000kmで購入し45,000kmまで使用。カラーはシルバー。サイドパニアケース付き。

国内モデル4年→フルパワー化2年乗ってみての感想。

 

2.インプレ:下記

①走り:スポーツツアラーというジャンルらしいが、まさにその通りで、ワインディングを走らせるとSSにもついていけるし、高速を流す分にも楽々と長距離巡行が可能。特にスポーツ走行に関してはNR譲りの当時の最先端技術がつぎ込まれている(噂)ため、速いのなんの。

車重のわりにパタパタ倒れて、目線を向けた方向に綺麗に曲がっていくため上手い人でも初心者でも最高のライディングができる。なお、酷道にも果敢にチャレンジしたが、車重の重さとABS・DCBSのブレーキにより無転倒で切りぬけた。

私は自身のツーリンググループ(複数所属)の中では、速く走れる方だと自負しているが、99%はバイク本体の性能によるものと見ている。

V4エンジンの性能は鼓動感、伸びの良さ、共に最高。6,400回転からV4VTECが作動し、加速感・吸気音の変化で乗り手を最高に楽しませてくれる。(なお、多用すると燃費はがた落ちする模様。21→14km/l)

2回目の車検終了時に、友人によりフルパワー化とマフラー交換を行ったため乗り味が全く変化し、乗り換えたのと同じくらいに楽しめた。

フルパワー化後は、加速・アクセルの吹かし感・V4エンジンの鼓動感、低・中速の加速感、高速の伸び、すべてにおいて性能がアップし、本当に楽しいバイクに変化した。但し、燃費は燃費は21→17km/lに落ちた。(楽しくてついつい回転数を上げたりVTECに入れたりしてしまうのが原因の模様。)

フルパワー化を機に、なんとなくガソリンをハイオクに変えてみたが、更にシルキーな乗り味に変化して低速時のノッキングも減少し、燃費も向上した。間違いなくハイオクを入れるべきだと考えている。(副作用は未検証のため不明。)

前述したが、ブレーキのABS・DCBSは本当に優秀。無かったら事故っていたこともあるかもしれない。極端な言い方をすれば、とっさの際にはフロントかリアかどちらかでも間に合えば制動できる安心感があった。カーブ中のブレーキングによりフロントが作動し車体が起き上がることもあったが、制御できる範囲で、慣れてくるとカーブ中の障害物をブレーキングによる車体起き上がり+再倒し込みで回避できる。

フルカウルによる風防性能は本当に優秀。優秀すぎてスピードが出ていることに気づかない時もある。車体に伏せれば、何キロ出しても無風に近い。

 

良いところばかりではインプレにならないため、ネガも記述する。

唯一の不満点、結局これが乗り換えのきっかけであるのだが、停車時からの加速がどうしても遅い。遅いと言っても、大型二輪なので中型二輪や車よりはもちろん速いのであるが、グループの他のバイク(1,000~1,400cc)に比べると遅い。

リッターオーバークラスと車重はあまり変わらない割に、排気量が少ないためその差が出ているのだが、この点はストップ&ゴーの際にはつらいものがあった。ソロツーの際は気にならないのだが。

フルパワー化してからはかなり改善されたのだが、それでも気にはなった。まわせば速いのだが、回す気にならないというか、独特の感覚があった。

なお、走り始めてスピードが乗ってからの加速においては全く引けをとらない。

巷で言う熱問題については、自身が服や防具を着込んでいるためか真夏以外は気にならなかった。もちろん夏は水温106度に達してファンがよく回っていた。

車重に関しては重いのだろうが、大型のフルカウル車ならこんなものでは?という印象。

 

総評すると、本当に優等生でしっかりとメンテナンスをすれば廃車まで乗り続けられる類のバイクだと思う。

旅をする、という点においてこれ以上の相棒はなかなかいない。

突き抜けた走りの刺激、という点のみがZ1000に劣るのだと思う。

 

②ルックス:センターアップ2本だしマフラーが良い人には最高では?ひと昔前のバイクに属するが、発売当時において先進的なデザインであったため、現代でも通じるデザインであると思っている。片持ちスイングアームは性能・見た目ともに最高にクール。

 

③燃費:街中17、ツーリング21、スポーツ14、総合19くらいではないかと。フルパワー化前なら総合21。

 

④積載性:純正サイドパニア付きであるため積載は最高。キャンプバッグ2を載せると7泊9日の北海道ツーリングでもカメラ・お土産オールインも可能であった。タンクバッグ・シートバッグも取り付け良好。まさに旅のバイクである。

 

⑤とりまわし:足付きが踵までべたつきであったことから私は苦ではなかったが、人によっては重いかもしれない。足がつかないと少々厳しいかもしれない。非力な人にはS字カーブの切り替えしでヨイショと力がいるかもしれない。

走り始めると車重が軽く感じるホンダマジック機能搭載車種。

 

⑥メンテナンス性:ほぼショップまかせ友人任せのため不明!いわく、難しいとのこと。フルカウル車だからね、仕方ないね。フルパワー化については、容易にできるように準備されていると言って良いかと。

 

以上。

 

結婚を機に、乗り方が長距離ツーリングから日帰り・短時間ツーリングに変化し、短時間ライドの中での楽しみ・刺激を求めるためにZ1000に乗り換えるが、本当に良いバイクであった。

今なら、中古を50万円程度で購入できるのでは?

元オーナーがツーリング志向、メンテはきっちり志向が多いので、中古でも状態は良いものが多いはず。フルード類の交換でハッキリと乗り味が変わるので、定期的に交換をしていたオーナーが多いはず。

大学生やお小遣いリターンライダーには手ごろで購入できて上質な性能を得られるため、最高におすすめです。最新の250cc新車も良いとは思いますが、中古大型という選択肢も一考すべきかと。車検はユーザー車検で安く済みますよ。

なんせ元の売値は130万円を超えているので、性能は現役、折り紙つきです。

 

 

さらば、VFR800!

最高のバイクライフをありがとうございました!

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